「○○さん（Kの恩人）に
居なくなった後の彼女の事
お願いされたんだよね?」

「居なくなった後のことが心配だから
たまに様子を見に行ってあげてほしい
って言われたよ」

「○○さんからの遺言もあるし
Kくんは本当は私と居たいから
あなたと別れたいのに、
それが出来なくて苦しんでる
って彼女に言われたの」

「思った以上に不安定で
目が離せないのは確かだけど
遺言とかそんな大袈裟なものないし、
俺そもそも優奈と別れるとは
一言も言ってないよ?
迷惑ばっかりかけて振られるかもって
焦ってるくらいなのに」

「本当はKは彼女に憧れてる
とも言ってた」

彼は驚いたあと笑っていました。

「好きな人の奥さんなんだから
親近感湧くし好きになるでしょ?
優奈だって俺の友達と親しみ込めて
仲良くしてくれてるよね?」

「そうだけど、、」

「でも俺のそういう振る舞いが
勘違いさせてしまったのかもね」

「彼女の勘違いだとしても
二人きりになられるのが嫌なの、
彼女に色々言われたこと
簡単にスルーできないよ
不安になるし嫉妬しちゃう」

「不安にさせてることは本当ごめん。
でも不安定で彼女も必死なんだよ、
それよりも俺のことを
もっと信じててほしいな」

信じたいけど
不安定っていうけど
不安定だからこそ不安なのに、、

もう二人では会わないよ
って言葉を私は期待していて、
面倒な女になっていることは
よくわかっていたけど、
彼が何を言ってくれても
納得できなくなっていました。